新華社
【新華社成都8月8日】中国四川省成都市で開催中の第31回FISUワールドユニバーシティゲームズ夏季大会(成都ユニバ)は5日、卓球の女子シングルス決勝が行われ、日本の出沢杏佳が中国の銭天一(せん・てんいつ)に最終の第7ゲームまでもつれる死闘の末に敗れた。出沢は試合後「十分に力を出し、ベストを尽くした。銀メダルでもすごくうれしい」と落ち着いた様子で語った。
8日間の日程で行われた卓球競技には約40の国と地域から選手200人余りが参加した。中国代表の前に立ちはだかったのは日本代表で、特に女子選手の活躍は際立っていた。
日本は女子選手5人を派遣し、団体、ダブルス、混合ダブルス、シングルスを戦った。2002年生まれで関東地方の大学3年生の出沢はその中心選手で、中国に2対3で敗れた団体決勝では「絶対的エース」として2試合に出場、2勝を収めた。
出沢が兄の影響で卓球に出合ったのは6歳の時、やがて地元のクラブに入り本格的に練習するようになった。これまで出場してきたのは、ほとんどが日本国内で開かれるユースの大会で、中国で数年前に開かれたユース大会に参加したことがあるものの、今回が自身にとって初めての国際的な大舞台となった。
ここ数年の間に日本で頭角を現し始めた選手の1人である出沢が女子シングルス世界ランキングトップ10の銭天一をフルゲームまで追い詰めることができたのは、安定したメンタルが大きく関係している。その戦いぶりには銭天一さえもが「素晴らしい卓球をするし、ミスが非常に少ない」と舌を巻いた。
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